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保育園は、子どもたちが大好きなおうちの方と離れて過ごす場所です。
入園したばかりのころは特に不安でいっぱいです。
慣れてきても登園するのが嫌な日だってあります。
そんな中で子どもたちにとって保育園が「落ち着く場所」「安心して過ごすことのできる場所」となるために、保育者は毎日子どもたちと向き合っています。
保育者と子どもたちが愛着関係を深めることで「基本的な信頼感」が育まれて、他の友だちや遊びなどへの関係も広がっていきます。
では、愛着関係を深めるために、保育士ができることって何でしょう?
重要なことは・・・
子どもが求めているかかわりを見極めて、積み重ねていくことです。
子どもが求めている関わり方は、ひとりひとり違い、もちろん状況もその都度異なります。
「こんなときはこうする!」という風にマニュアル化されていません。
早く子どもと仲良くなりたいという思いばかりを出してしまうと、子どもとの間に気持ちのズレが生じてしまいます。
そのような関わり方を積み重ねてしますと、子どもは「気持ちを受け止めてもらえない」と感じてしまい保育園が「落ち着く場所」「安心して過ごすことのできる場所」とはなりません。
子どもひとりひとりをよく見て、どんなことに興味を持っているのか、どんなときに不安になるのかを理解し、その時どのような関りが必要なのかを見極め、積み重ねて愛着関係を深めたいですね。
そのために、どんなことを意識するとよいのかをお伝えしていきます。
子どもの思いに共感する
子どもは、「自分の思いを分かってくれる」と感じると「この人は守ってくれる存在」だと認識して信頼してくれるようになります。
子どもが泣いている場面、「泣かないよ」と言葉をかけてしまいたくなりますが、それでは共感にはなりません。
泣くという行為にも様々な原因があります。
甘えやわがままで泣いていることももちろんありますが、温かく受け止めて、「〇〇がいやだったの?」「〇〇したかったんだよね」など、泣いている原因を見極めて共感していくことが大切です。
言葉でしっかりと伝えることが必要です。
心のやりとりをする
愛着関係は、大人が一方的に気持ちを伝えるだけでは築かれません。
子どもとやりとりする中で、子どもの思いをしっかりと受け止めたり、保育者の関わりに対して子どもが必要性を感じ応じたり、お互いを受け入れ合うことを丁寧に積み重ねていくことが大切です。
向き合うのは正面から
突然後ろから体を持ち上げられたら・・・
大人でもゾッとする体験ですよね。
子どもも一緒です。
子どもと関わるときには、目を合わせてから優しく丁寧に語り掛け関わることが大切です。
「〇〇するね」と言葉で伝えてから行動に移したり、「〇〇してもいい?」と子どもの意思を確認したりしながら関わっていきたいですね。
こんなときはどうする?
生理的な欲求
乳児期の生活リズムは個人差が大きく、ひとりひとり「食べたい」「眠たい」などの時間が異なります。子どもの意思表示をその都度受け止め、その日のその子の体調やペースに合わせて臨機応変に対応することが大切です。
子どもひとりひとりが感情を伸び伸びと表現し、保育者が温かく受け止め、丁寧に応え安心できる信頼関係を作る必要があります。
次の行動に誘うとき
「〇〇しよう」と子どもに伝えたときに、保育者が先走って子どもの手を握るのではなく、差し伸べた手に子ども自身の意思で応じてくれるのを待つことが大切です。
子どもが自分で「握り返す」ことがポイントになります。
子どもが泣きたいとき
子どもが泣いていると、早く泣き止んでもらおうとすぐに抱っこしたり励ましたりしてしまうことがあります。
その対応が必要な時もありますが、子どもだって思いっきり泣いて規模地を爆発させたいときだってあります。
その都度、状況をしっかり判断して、子どもが求める関わり方を見つけていくことが必要です。
一緒に喜ぶとき
泣いているときだけでなく、嬉しいときや楽しいときも子どもの思いに共感することが重要です。
一緒に喜んだり楽しんだりしてくれる保育者の存在は、子ども自身が素直に感情を表現できる環境となり、心の育ちを支えていきます。
トラブルのとき
子ども同士が過ごしていると、トラブルが起こることもあります。
そんな時保育者は、子どもの伝えたい思いを引き出したり、一緒に考えたりするようにします。
保育者と一緒に状況判断をしていくことで、友だちの思いに気が付いたり、自分の思いの伝え方を学んだりし、他者との関わる力が身に付いていきます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、子どもとの愛着関係を深めるために保育園での実践の中で意識していることについてお伝えしました。
保育園に通う子どもたちはそれぞれ性格も家庭の環境も違います。
泣くことが多い子、甘えん坊な子、みんなと同じことをしようとしない子・・・
そんな子たちは泣いたり騒いだり、感情を表現してくれるので目が行くのですが、困っていることをすぐに伝えられずに困っている子も中にはいます。
保育者は、ひとりひとりの子どもにしっかりと目を向け丁寧にかかわっていくことを大切に日々保育をしています。
子どもが安心して保育園で過ごすことの積み重ねが、子どもと保育者との愛着関係の形成につながります。保育者間や家庭とも連携しながら、焦らずにひとりひとりの子どもとの丁寧なかかわりを意識して過ごしています。
参考:保育とカリキュラム2021年5月号
みなさんが笑顔になれるお手伝いができれば幸いです。
今日も1日お疲れさまでした。
明日も笑顔で過ごせますように😊
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